こんにちは、internaviこと的場です。
元首相安倍晋三氏が銃器ようの凶器により襲われ死亡した事を心からお悔やみ申し上げます。
今回の事件で発生当時街頭演説中の安倍氏の背後が手薄になっていたのが原因として一般の方々から奈良県警に対する苦情 の電話が1300件を越えているという事を知りました。
テレビなどのニュースで流される動画を見ていると明らかに安倍氏の背後は、警戒がなされていなかったと思います。
私は今回の事件の発生を知った時、動画を見た時に思ったのは 「ついに発生してしまいました!」 という事です。
私は、元奈良県警の警察官です。
現役の時は、正式な身辺警護では無かったのですが、本来の仕事をしながら県警内部から数名指定を受け登録されていた準 身辺警護員の経験があります。
その当時は、元自民党副総裁金丸氏が講演中銃撃されるという事件等が発生していた事から身辺警護員の訓練を改めて実施 するという人事で私も近畿管区の府県警察から選ばれて来た身辺警護員と共に4日間大阪のある場所で実践を主とした訓練 を受けました。
その後自分の所属する警察に戻り要人の来県の際の警護の在り方について感じ意見した事もあります。
今回の安倍氏が現役の総理大臣の時奈良県に来訪される時には警護の任務についた事もありました。
当時から警護について警察官の考え方は、 ・真剣に従事する意識、責任感 ・危機感 等はありませんでした。
警護について警察官の態度や行動、考え方は ・与えられた仕事を全うし早く終了させよう という「時間が過ぎれば終わる」という考え方でした。
安倍内閣総理大臣が来県されたあるとき警護についていた警察官が ・警護に行ってくるか ・警護について時間が過ぎれば終わるんだから形式的に就いて来るわ ・どうせ何も起こらないんだから真剣に配置に就くのはしんどいからね と本音を洩らしていたので 「いざという突発事案に備えて真剣に配置に就き役割を全うしないと対処できないですよ」 というと 「何もないって、何を大袈裟な事を言うとんねん」 と言われた事を覚えています。
何かあった時の事を考えて発言した者が変人扱いでした。
周囲には数人の警察官がいましたが、私の発言に賛同して味方になってくれる人はいませんでした。
私は、現役の警察官の時は、この常態を警察官の体質と考えました。
私が警察を辞職したのも理由の一つです。
この発言した時は、私を変人扱いして馬鹿にした警察官の中には、現在それなりに幹部になり、中には身辺警護の責任を担 う立場の者もいます。
今回安倍晋三氏の事件があって「自分の考え方が間違っていた」 と反省していることでしょう。
大変な事件が発生してからでは遅いのです。
安倍晋三氏は、もう戻ってきません。
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